蓄電池とは?

蓄電池のしくみ

地球温暖化や化石燃料の枯渇、電力需給の逼迫といった問題から、エネルギーの安定供給や確保が国家レベルの重要な課題となっています。
これらの対策として、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー設備の普及促進が進められていますが、その設備利用率は天候や環境によって大きく左右されるため、発電や買電した電気を蓄え、必要なときに必要な分だけ使うことができるよう、より安定した電力の活用が可能となるシステムのことです。蓄電池は、エネルギーを「創る」「貯める」「効率よく使う」を実現する、新たな住宅のかたちとして注目を集めている「スマートハウス」の中核をなすシステムとなっています。

蓄電池が普及し始めた理由

蓄電池は太陽光発電と組み合わせた時に大きな力を発揮します。通常、太陽光発電システムでは、太陽が出ている昼間に発電するため、夜間は太陽光発電システムでつくり出した電気を使うことはできません。しかし、蓄電池と組み合わせることで、昼間に発電して蓄えておいた電気を夜間も使うことができます。
また、災害時に停電が起きた場合でも蓄電池が稼働できる状態であれば、蓄えた電気を家庭で使用することができるため、近年では住宅用として普及し始めています。

停電時 蓄電池があれば電気使用も可能です

蓄電池の「押し上げ効果」とは?

蓄電池は、太陽光発電システムで発電した電気だけでなく、電力会社から買電した電気も蓄えることができます。電力会社では深夜帯に電気料金が安くなる料金プランもあるため、太陽光発電でつくり出した電気は売電できることを知っている方であれば、より有効的な蓄電池の活用も可能となります。このように深夜帯に買電した電気を蓄電池に貯めることで、売電量を増やすことを「押し上げ効果」と言います。

  • ●深夜帯に買電した電気を蓄電池に貯める。
  • ●昼間は貯めた安価な電気を使用。
  • ●太陽光発電システムで発電した余った電気はできる限り売電し、収入を増やす。

※現在、FIT法(※1)によって、太陽光発電システムでの余剰発電分に関して、高値での買電価格が設定されているため、押し上げ効果を選択した場合、買電価格が安くなる場合があります。

※1 FIT法とは2009年に開始した「固定価格買取制度」のこと。10年間エネルギーの買取価格を固定。法律で定めた価格で電力事業者が買い取るよう義務づけた助成制度です。

蓄電池を導入するメリット

  • ●夜間電力の利用で電気代を削減

    夜のうちに貯めた電力を日中使用することで、日々の電気購入量を大きく抑えることができます。
    さらに今後、家庭内のエネルギー利用を制御できるHEMSと組み合わせることで、蓄電システムからの供給電力量に合わせて電気製品を制御することや、太陽光発電システムからの供給電力とバランスを取ることで、電力会社から購入する電力量を最小限に抑えられるといったことも可能となります。

  • ●太陽光発電やオール電化住宅のメリット向上に

    蓄電池は単体で設置しても十分なメリットがありますが、太陽光発電システムやオール電化住宅と組み合わせることでより大きな効果を発揮することが期待できます。

  • ●非常用電源として活用

    政府の地震調査委員会によると、今後30年以内に巨大地震が起こる確率は非常に高まっています。また、発生した際の被害は大規模なものになると予測されています。災害時においては、何よりも情報の確保が重要となりますが、ライフラインがストップしてしまってはそれすらも不可能となってしまいます。停電用として蓄電池を導入することはライフラインを守る上で必要不可欠です。